マイナーアイテム『ゆきだま』の使い方を考える
どうも、こんにちは。
皆さんは六世代から追加されたゆきだまという道具をご存知でしょうか?
五世代から出たじゅうでんち、きゅうこん系統のあまり使われない地味アイテムの仲間です。
ゆきだま
待たせたポケモンが氷タイプの技を受けると攻撃が一段階上がる
まずこの道具を知ったときの私の(多分みんなの)感想。
「耐久調整したガブリアスに持たせてめざ氷受けたらつえーじゃん!」
そして次の瞬間、それ弱点保険で良くね?と気付くまでがテンプレだと思います。
そう、弱点のポケモンに持たせると弱点保険の劣化でしかないのでこの道具は等倍または半減のポケモンに持たせて使う必要があるのです。
しかしここで注意すべきなのは、氷技はサブウェポンに多く採用されますが、そのほとんどが役割破壊技であり、等倍や半減のポケモンに打ってくれる相手はまず居ません。
よって、氷技読みでゆきだま持ちのポケモンを受け出ししないと発動出来ないわけです。
そして火力上昇が相手依存、上昇倍率もたったの一段階(1.5倍)ということで残念ながらお呼びでないことが多い残念アイテムです。
ここまでをまとめて、ゆきだまを持たせるメリットのあるポケモンの条件を挙げます。
①物理アタッカーであること
②氷技読みで受け出しするので氷等倍、出来れば氷半減が望ましい
③自力で積み技を覚えない、または覚えても火力強化に繋がらない
④多彩な技で相手の弱点を突いて戦うポケモン
こんなところでしょうか。
①、②は上で説明した通り。
③に関して、多くの物理アタッカーは剣舞なり竜舞なりを覚えるので、それならオボンや襷持たせてそれらを積んだ方が強いのでゆきだまを持たせる必要が無いことがわかると思います。
④に関して、等倍技でゴリ押すスタイルのポケモンであればこだわり鉢巻でおkってことになるので、相手に合わせて多彩な技で攻めるポケモンでないとゆきだまの恩恵を受けられません。
こうして見るとかなり条件厳しい気がする。
私がこの条件下で唯一思いついたゆきだまを活かせそうなポケモン↓
ゲッコウガ@ゆきだま
陽気AS252D4
(実数値147-147-87-110-92-191)
特性:変幻自在
ダストシュート/けたぐり/アクロバット/冷凍ビームor水手裏剣or辻斬り
物理(両刀)アタッカー、受け出し時は氷半減、積み技無し(実質グロパンのみ)、変幻自在で弱点を突いて戦うスタイル。
技構成は物理ゲッコウガのほぼテンプレなんですが、ゆきだまのアイテム消費とアクロバットが非常に相性が良い点がこの型の特徴ですね。
ラス一枠は陽気無振りでもガブリアス等を確定一発に出来る冷凍ビーム、ファイアロー等に強くなる水手裏剣、ゲンガーやギルガルド意識の辻斬りあたりから選択。
ゆきだま発動時の火力と技範囲は素晴らしいんですが、問題はこの紙耐久でどうやって氷技を受けるか。
また、交代前のポケモンが氷技を誘いやすくないとそもそもの受け出しゆきだま発動が成立しません。
まず思いつくのは前座で壁張って受け出しするということですが、めざ氷は二倍弱点だと一致等倍技の方が威力が高いので例えばジャローダで壁張ったとしても普通はめざ氷を打ってきてもらえません。
よって、氷四倍で壁を覚えるポケモンを探したんですがリフレクターはワタッコ、光の壁はカイリュー、両壁を張れるのはドダイトスしか居ませんでした。
ドダイトスだとそもそも壁張ってる間に氷技で即死しかねないので、前座はカイリューが最適だと思います。
襷を持たせても、壁張ってるターンにミリまで削られると次のターンは一貫性の高い一致技打たれちゃうので一発をある程度耐える必要があるからです。
ただ例外もあって、上記のジャローダですが対ゲッコウガであればダストシュートが無ければ普通は冷凍ビームが飛んできます。
また、電気技+めざ氷という構成の特殊電気アタッカーであればめざ氷を打ってきてくれるので壁からゲッコウガ受け出しが可能になります。
ボルチェンには注意ですが。
まとめ
ゆきだまはただでさえ使いにくいアイテムの上に、積極的に使おうと思ったらもう一匹わざわざ専用の構成にして使う必要がある。
命の珠がパーティで取られてるときにとりあえず物理ゲッコウガに強化アイテム持たせたいなーってときの選択肢としてはアリだと思います。
マンムー、パルあたりの礫に対して出したり神読でめざ氷持ち読みで出すことになりますが。
発動しないでも、なんか襷持たせてたけどステロされたわーという気持ちで実質持ち物無しでもそこそこ戦えるポケモンなのでそこは発動前提ではないのが良いところです。
結局、使われないアイテムには使われない理由があるんだなと改めて思いました。