改造はNG、では乱数は?

どうも、こんにちは。

昨日からTwitterで乱数メタモンの配布をしてたんですが、このご時世まだメタモンの需要ってあるんですね。

それで思ったんですが、誰も初期seedの提示とか求めずに「ください!」「余ってたらください!」「お願いします!」ってかんじだったのが、少し違和感がありました。

というのも、ポケモン交換掲示板などで乱数産を出すときは基本的に初期seedの提示がベターだからです。

別に「乞食が〜」とか言うつもりは無いんですが、親メタモンが改造とか正規とかって気にしない人が多いんでしょうか?

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ポケモン界隈では、よく改造乱数論争が起こります。

改造を公に認めるって人はあんまり居ないと思いますが、それでも他のゲームに比べて改造が後を絶たないのは事実です。

この問題の根幹として、ポケモンというゲームを対戦ツールとして見ると対戦までの敷居が高いってことがあると思います。

四世代、五世代の対戦環境において、本来なら天文学的確率でしかあり得ないはずの理想個体を『持っていること』が前提として対戦考察が語られていました。

理想でなくとも、対戦で使える性格一致必要3V以上の個体を六体用意するだけでも相当な労力がかかります。

よく改造をする人が口にするのが「俺たちは厳選がしたいんじゃなくて対戦がしたいだけ」というようなことなんですが、実際多くのプレイヤーが思っていることはこれに尽きると思うんですよね。

これが先述の対戦までの敷居が高いということです。

正規プレイヤーが理想個体を粘る間に、改造で個体を出してしまえばそれだけ対戦を重ねることが出来ます。

ポケモンというゲームに一番重要なのはセンスだとは思いますが、それでも実戦回数を重ねた方が未経験者よりも強いというのはご理解頂けるかと思います。

スポーツ、あるいは普通のゲームにおいては「厳選」に当たる準備作業がそのまま「プレイヤーの経験値」として実戦の技術向上に直結するものが多いと思います。

一方でポケモンにおいて厳選から得られるものは達成感などの二次的なものであり、そもそもの「対戦における知識、技術」にはほとんど役に立ちません。

こういった理由から、いつの時代もポケモンでは改造が一定層残っていくんだと思います。

極端に言えば、きちんと時間をかけて厳選するよりも改造で理想個体を出して実戦経験を重ねた方が強くなれるのです。

WCS上位プレイヤーの改造疑惑が毎年のように出るのも、改造している人の方が有利なゲームにしているゲーフリ側にも責任があると私は思うんですよね。

ちなみにここで言う「改造」とは正規値内の理想個体のこと(厳選時間の短縮)であり、通常のプレイであり得ない特性、技、異常なステータス数値のような改造はそもそも論外なので悪しからず。

 

さて、ここまで「改造は悪だが改造厨の意見は正しい」というような論調で話を進めてきました。

可能ならばみんな厳選時間を短縮したいと思っています。

そこで登場したのがいわゆる乱数調整と呼ばれる技術です。

乱数調整をすれば一瞬、とは言いませんが少なくとも五世代では数十分で理想個体を出すことが出来ます。

サンダーループ、XD乱数などは技術が要るのでまた別の話になるんですが、ここでは四世代及び五世代乱数について語ります。

乱数調整は、プレイ自体は正規のルールにしたがって行われ、厳選時間の短縮も出来るので先述の改造の問題点を全てクリアしたかのように思えます。

ここで問題となるのが、乱数は本当に正規プレイと言えるのか?ということです。

というのも、先人がROMのデータ解析をしてツールを作成してくれたおかげで我々はお手軽に乱数調整を出来るわけです。

データ解析という「ゲーフリが想定していないプレイ」は改造と同義である、と唱える人がこれまた一定数います。

まあ確かにそれも一理あるなとは思いますが、改造との決定的な違いとして、後からデータの改ざんを行っていないので相手のデータへの悪影響を一切及ぼさないという点が言えると思います。

何が違うかと言うと、改造は他人のプレイデータへの悪影響の可能性がある以上絶対に白にはなり得ませんが、乱数調整は極論言えば「偶然その時間に起動」すればあり得る正規個体なので、グレーゾーンだと思う人にはグレーゾーンですが、白だと思っている人は堂々と白だと言えるということです。

よって、乱数の白黒に関する私の結論は「やりたい人はやれば良いし、嫌いな人はやらなければ良い」ということです。

「ゲーフリが認めてないから〜」というのは感情論に過ぎないんですよね。

バグ技などと違って、プレイ自体は正規の手順で行っているので突き詰めたところで禁止には出来ないはずなんです。

 

さて、ここまで登場した派閥として

・改造は悪だとわかってるけど何のかんの言い訳して正当化して改造する派

・改造は悪なので正規プレイである乱数調整をする派

・改造はブラック、乱数はグレーゾーンだから自力で厳選する派

の三パターンにほとんどのポケモンプレイヤーは分類されます。

そもそも厳選に興味無い層などもいますが。

ここで私が問題としたいことは、一番下の乱数もグレーゾーンだと主張する人の中には「でも親個体は6Vメタモン使います」と言う人が一定数居るってことなんです。

これって凄く矛盾してるような気がするんですが、実際こういう人は居るわけです。

多分彼らの主張としては「子個体は正規プレイで出してるんだから文句無いだろ」ってことだと思うんですが、それはもはや乱数と何が違うのか。

そしてこの人達が一番タチが悪いなと私が感じる点として「親個体のメタモンは改造産だろうと乱数調整産だろうと何でも良い」とか言い出す人まで現れる点なんですよね。

そこまで来るともはや改造容認と変わらないというか、これは私の勝手な偏見かもしれませんが、彼らは恐らく改造や乱数調整についての知識、環境が不足であり、それらが可能になれば改造でも平気で手を出す人だと思うんです。

こういう人達が「俺、正規プレイでやってっから」みたいな顔で乱数はグレーゾーンだから禁止とか色々騒いでるのかなと思うと、なんだかなぁってかんじですね。

あくまで個人の意見であり、厳選派を批判しているわけではありません。

”一定数”そういった人がいるということです。

ただ、個人的にはその一定数が無駄に声だけデカいっていうのは、ポケモンに限らずどこの業界でも同じで、そういう人が一番の害悪な気がするんですが。

 

ここまで五世代以前の話をしてきましたが、六世代には皆さんご存知のように乱数調整は存在しません。

また、赤い糸で個体値が五ヶ所遺伝することで厳選時間も遥かに短縮され、簡単に理想個体が手に入るようになりました。

よって、今は多くの人が「親個体は乱数メタモン」という状態だと思うので先述の批判的内容は現状だと全然当てはまらない妄想垂れ流し乙、みたいなかんじなんですが。

話を戻しますと、メタモン配布していて感じたのは「親個体のメタモンは改造でも乱数でも良い」派はやっぱり実在したんだなぁと思ったんですよね。

いや、自己乱数産だという私の言葉を皆さん信じてくださってるのかもしれませんが。

Twitterの配布企画について軽く検索してみたんですが、色違い理想ダークライとかカロス色違い理想準伝説みたいなどう見ても改造確定の配布でもかなりの人数が参加してるみたいなので、ちょっと色々と考えさせられましたね。

本当に改造でも何でも貰えれば良いと思っているのか、単に知識不足で改造だと認識していないのか。

故ひかりうむのTwitterでの持ち上げられ方を見ると大半の人が後者のような気がしますが、それはそれで怖いんですよね。

最終的に何が言いたいかというと、乱数メタモンくらい自分で用意出来てほしいなぁ。みたいな。