ポケモン歴代トップメタと単ノーマルの歴史 その2

どうも、こんにちは。

前回に引き続き三世代から考察したいと思います。

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第三世代

第三世代では、ポケモンに新たに性格と特性という概念が生まれました。
このことで戦術が大きく広がった他、努力値にも上限が設けられポケモン自体の育成のカスタマイズ性が高まります。
また、ダブルバトルが登場しました。
まず第三世代のトップメタとなるのはメタグロスボーマンダの600族コンビでしょう。
第二世代までと違い第三世代の公式大会はレベル50以下のポケモンのみでパーティを組まなくてはいけません。
よって、カイリューバンギラスはそもそも参戦が不可能でした。
ボーマンダは公式ルールのダブルバトルにおいて特性威嚇が優秀な上に火力も技範囲も揃った文句無しの最強クラスポケモン
そしてその威嚇を無効化し、耐性が非常に優秀なメタグロス
この二体の物理アタッカーとタイプが被っていますが、論理の王ラティオスも特殊アタッカーとして威光を放っていました。
特性もダブルバトル地震を透かせる浮遊、ボーマンダに上からドラゴンクローをぶち込める素早さと隙の無い性能。
ちなみに当時のダブルの範囲技は威力が50%(今は75%)になるのでそこまで必須ということでもありませんでした。
シングルの話になりますが、ソーナンスが影踏みを貰ったことで強力なハメ性能を手に入れました。
ソーナンスソーナンスになるとお互い交代出来ないまま泥仕合になるので、ソーナンス禁止ルールというのも生まれました。
あとは同じくハメ性能の高いヌケニン、今に続くキノガッサ伝説の始まりでもあります。
胞子、絶対零度など強力な技が増えたのでドーブルも強力なハメ性能を有したポケモンに。
神コンボと言われる腹太鼓+身代わり+チイラ+じたばたor神速という超火力を叩き出すマッスグマも注目されました。
また、ケッキングという最強種族値ポケモンも登場し、スキルスワップでなまけを取ろう!と当時の攻略本にやたら書いてあった記憶があります。
実際、あの耐久と素早さからタイプ一致恩返しや捨て身タックルをされるだけで強力なのは皆さんメガガルーラでよくご存知だと思います。
ただ、マイナス特性が足を引っ張り思ったほどの結果は残せず。
新登場のこだわり鉢巻もメタグロスなどに取られることが多かったり。
第三世代終盤に教え技やXD限定技の登場により一部強力なポケモンが出てきます。
その中でも特に目立ったのが第四世代まで名を残す自爆カビゴンでしょう。

第四世代

第四世代では、これまでタイプによって物理特殊に分かれていたのが技ごとに決まるように。
また、フレアドライブインファイトブレイブバード、気合玉、流星群などの高火力技により火力のインフレ化。
命の珠、こだわり眼鏡、こだわりスカーフなどの新アイテム。
そして高火力時代の象徴でもあるガブリアスの登場。
フラットルールの登場によりカイリューバンギラスや高レベル技などあらゆるポケモンが使えるようになりました。
あとは第三世代で弱かった奴らも新たな特性を手に入れたことで強化されたり、新進化を手に入れたり。
この時代のトップメタは、まず第三世代終盤に自爆を手に入れたカビゴン
ダブルバトルでの範囲技の威力向上により、理不尽な火力で無理矢理相手二体を突破するという芸当を見せるようになりました。
また、第三世代から引き続きメタグロスも強力で、この時代のメタグロスメタグロス対策の為に地震を入れメタグロス対策の為にSを振っていました。
こいつも大爆発で相手を強引に突破出来ました。
ダークホールという壊れ技を手にしてドーブルもダブル界で大出世。
世界大会で新星のごとく現れたレベル1ドーブルは、レベル1戦法の先駆けでもあります。
WCSチャンピオンはドクロエンペという独自の構築を使っていました。(当然メタグロスなども入っていますが)
これは当時WCSで流行っていた雨パや貯水+波乗りへのメタだったみたいです。
そして新準伝のクレセドランの二匹も忘れてはいけません。
今も強力な二匹ですが、ダブルバトルで相性の良い組み合わせです。
あとはやはり四世代終盤のシングル結論パであるバンギガブグロスサンダースイクンという連中でしょう。
当時はカバ、バンギ、ユキノオーしか天候特性を持っていなかったので相対的に砂が天候を握っていました。
砂パ対策の為の晴れパ、雨パというような形。
そして劇場版前売り券で出たクラウンスイクンが全ての環境を壊してしまったのも四世代終盤に結論パが完成した要因でもあります。
四世代後半はGSルールにより初めて公式大会で禁止伝説が使えるようになります。
大方の予想通りスカーフor眼鏡カイオーガが猛威を奮いましたが、優勝者がグラードンを使っていたりしたことから「玄人が使えばグラードンの方が強い」という認識が生まれます。
カイオーガを止められるパルキア、良耐性のディアルガと新参二人も頑張っていました。
あとは天候合戦に強い上に禁伝に刺さるユキノオーが弱点だらけの一般ポケながら活躍。

第五世代

ジュエルという爆発力があるアイテムの登場。
ポケモンシャンデラオノノクスヒヒダルマなど四世代に続く火力インフレの流れ。
それに合わせて進化の輝石という糞アイテムの登場により一部の耐久ポケの耐久も跳ね上がり、二極化が進みます。
第二特性に加え夢特性の登場により特性ゲーにもなりました。
第五世代と言えば、天候パと受けループという印象ですね。
まず天候に関して、雨降らしと日照りが配られたことで砂一強から天候戦国時代になりました。
元々火力を補強出来ない砂に比べて雨、晴れの方が突破力はありました。
特に雨はトノグドラ、トノルンパなど高火力をすいすいで上からぶつけるという単純に強い戦法が使えました。
相性の良いナットレイなどのポケモンの登場も追い風に。
晴れパはサンパワーなど強化特性はあるものの、素早さ恩恵を受ける葉緑素は草タイプのものでありメイン火力を強化出来ず、逆に火力強化される炎タイプは素早さを補えないと雨と比べるとシナジーが弱い。
砂パはドリュウズとポイヒグライオンの登場が大きく貢献して四世代同様の不動の地位を築きます。
バンギで砂撒いてあとはグライオンが無限にみがまもしてれば相手が勝手に削れていくという悪しき時代。
また、砂は受けループに組み込みやすく上記のような戦法のバンギグライムドーを生みました。
アタッカーとしては高火力で特性により素早さも上がるドリュウズが強力で、もう一つの特性である砂の力と合わせて砂パの新エースに。
ムーランドも砂パに珍しいノーマルタイプとして注目されます。
また、鮫肌が登場しましたが砂ガブも健在で600族による種族値の暴力で圧倒しました。
特性と言えば、壊れ特性悪戯心の登場。
レパルガッサ、いばみがエルフーン、無限まねっこリオルなど多くの害悪戦法を生みましたが一番の問題は準伝説のおっさん共にこの特性を与えたこと。
霊獣フォルム、夢特性も強力なこともあり、おっさん三匹は余裕のトップメタに。
トルネロス弱いじゃねーかと思われるかもしれませんが、WCS決勝で使われたり充分強キャラです。
受けループに関して、新アイテム進化の輝石により大躍進したのがラッキーとポリゴン2の単ノーマルコンビ。
元々その辺の耐久ポケモン以上にあった耐久が1.5倍されてもはや訳の分からない状態に。
ローブシン、加速バシャなど格闘全盛期において最後までトップメタであり続けた最強の耐久。
他にサマヨールなども超高耐久を手に入れました。
格闘全盛期ということもあり、ゴーストポケモンの評価も上がりました。
ブルンゲルヤミラミ、ゲンガーなど多くのゴーストポケモンが環境上位に居ました。
格闘、ゴーストの増加により単ノーマルアタッカーには厳しい時代でした。
むしろこのくらいでちょうど良かった。

第六世代

メガ進化の登場。
粉技、音技などの仕様変更。
天候弱体化。
ジュエル廃止の代わりに更なる壊れ特性により環境はカオスに。
今ではどのルールでもメガガルーラ最強という評価に落ち着いてますが、XY序盤はメガバナ→水ロトムファイアロー→メガバナという三竦みがあちこちで見られたと思います。
あとはタイプ追加に同時遺伝可能になりやたら増えたマリルリ、実質720族のギルガルド、糞特性を受け継ぎ良耐性のクレッフィ、環境に刺さっていると言われたパンプジン、汚い忍者ゲッコウガなどがよく見られました。
勿論、特に強化の入っていないガブやサンダーなども健在でレートで活躍していました。
過去作解禁後は滅びゲンガー、ハイボニンフィア、フェアリー化して害悪度が増したエルフーン、神速カイリュー、準伝説連中(特にクラウンスイクン)が増えたりしました。
その後も環境の変化で色々なポケモンが流行ったり消えたり解禁されたりしましたが、何と言っても第六世代はガルーラのゲームというのが多くの方の認識でしょう。
ダブルならパーティから外す理由が無いと言われるほどの一強状態。
ファイアローが格闘を縛っているということもありポリゴン2やラッキーも五世代以上に見られましたが、クレセリアですら後出しからメガガルーラを受けることは出来ませんでした。
 
 
一応全世代をざっくりとまとめてみたんですが、いつの時代も単ノーマルが活躍していたというのが意外だと思うんですよ。
耐性1つに弱点を突けるタイプが1つも無いというノーマルタイプ
耐性最悪の単ノーマルは役割論理的にはゴミなんですが(厚い脂肪ヤビゴンの前例もありますが)、それでもその環境に合わせてどこかから強ポケモンが必ず出てくるのが単ノーマルなのです。
特に頭一つ抜けた最強ポケモンにまで上り詰めたのはケンタロスメガガルーラですが、縁の下の力持ちとして長らくトップメタに君臨したカビゴンを私は評価したい。
物理格闘が年々強化されるにつれて消えてしまいましたが、今でも一線級のポテンシャルは秘めていると思います。
また、ケンタロスカビゴン、ラッキー、ガルーラメタモンなど初代勢の単ノーマルは度々注目を浴びますね。
複合タイプがどんどん増えてきて近年は単ノーマル自体六世代ではトリミアンしか居なくなってしまいました。
ミミロップタブンネもメガ進化で複合タイプになりましたし、やはり単タイプ自体厳しい世の中です。
そんな中で未だに特殊火力指数最大を誇るポリゴンZの存在が際立ちます。
メタモンドーブルカクレオンなど面白いポケモンが多いのも事実なので、次回作では独自の個性を持った単ノーマルの登場に期待です。