【レビュー】ポケモンカードGB2〜GR団参上!〜
どうも、こんにちは。
小学生時代アホほどやり込んだポケモンカードGB2について、思い出と共に語ります。
概要
前作ポケモンカードGBから変わりゲームボーイカラー専用ソフトとなっての続編。
前作は約230種類だったカードが倍の約450種類!ヤバい!
当時実際に発売されていた中で言うと、ジムリーダーシリーズは収録されていないものの拡張パック第四弾ロケット団のわるいポケモンシリーズとカードダスの拡張シート三種類、イントロパックまでを収録。
更に、GB2オリジナルカードも大幅に追加されています。(後にTCGに逆輸入したものも)
初代カードGBのシステムをそのまま流用しているのでスタジアムのプログラムを作るのが面倒だったのか、スタジアムだけが実装されていませんがそれでも二作目としては充分すぎるボリュームアップだと思います。
ストーリー
前作は8つのクラブを好きな順番でクリアしていくだけの単調なものでしたが、今作はその始まりの島にGR団が襲来するところから始まります。
行動可能マップが二つになっただけでなく、GR島におけるクラブ(トリデやようさいなど)は前作のようにただNPCが立っているわけではなく、ダンジョン要素があったり各部屋の演出があったりとこちらも倍以上のボリュームになっています。
ストーリー序盤、始まりの島はGR団の手によってカードを奪われてしまい各クラブのメンバーも戦えなくなっていたり限られたカードでデッキを組んでいます。
中盤、GR島での戦いは前作には出てこなかったわるいポケモンを中心としたデッキばかりで前作を遊んだプレイヤーも飽きずに楽しむことが出来ます。
ストーリーを進め連れ去られたグランドマスターを救出したりカードを取り戻すことで始まりの島のNPCも強化され、マップを行き来しながらカードを集めていくという楽しみ方が本作の特徴です。
ゲームコーナーではチップを賭けてのカードバトルやお馴染みのスロット、中毒性の高い連続コイントスといくつかミニゲームも用意されています。
更にクリア後に解放されるふういんのトリデでは、強力なデッキを持ったゴーストマスター達と戦うことが出来ます。
システム面
主人公が男女から選べるようになりました。
女主人公可愛い。
男主人公は前作と同一人物ですが、記憶障害なのか前作で集めたカードはおろかルールすら忘れています。
GR島での戦いは、様々な制限付きルールでの対戦になります。
イーブイをデッキに四枚入れなくてはいけない、入れられるエネルギーは闘だけ、ベンチは三匹まで、抵抗力が弱まるetc.
非常にバリエーションが多く、一つのデッキで戦い続けるのではなくルールに合わせて最適なデッキを組まないと勝てないように出来ているのでマンネリ化しないようになっています。
色々なデッキを組む為には色々なカードを集める必要があり、その為には島を行き来して色々な相手と戦い……という作業が苦痛に感じる人も居るかもしれませんが、ポケモンカード好きな私みたいな人間からすると当時楽しくて仕方がなかったです。
クリア後は前述のふういんのトリデの他にチャレンジマシンが各島に二種類。
ランダムで選ばれる敵と連戦して50連勝を目指す、本家で言うバトルタワーのようなやり込み要素です。
また、不定期開催のチャレンジカップとビルリッチ杯では優勝するとプロモーションカードが貰えます。
全カードコンプリートを目指すだけでもかなりの時間遊べますし、全コインコンプリートとなると本家ポケモンに引けを取らないやり込み要素と言えると思います。
改善点
対戦途中セーブからの再開はありがたい一方で山札サーチカード使用→リセットすることでノーリスクで山札の順番を覗けたり、コイントスの乱数を見てからリセットしたりとズルし放題になっています。
プレイヤーに一切のデメリットはありませんが、ポケモン図鑑など一部のカードが死にカードと化してしまったり対CPUに特化したデッキになってしまうという意味でカードゲームとしての面白さを若干損ねるかなと思います。
また、シークレットカード二種類を出すのが無理ゲーすぎます。
カードポンというゲームボーイカラーの赤外線通信を使った通信要素が存在していて、他の人と通信することでお互いカードが手に入るようになっています。
シークレットカードはこのカードポンでしか出ないんですが、一度カードポンした人とはお互いがその後別の15人とカードポンしてからでないと通信出来ないとかいう鬼畜設定らしいので実質無理ゲーと化しています。
また、コインをコンプリートするには通信対戦で100勝する必要があり、時間もかかる上に自分で2ROM用意して自演バトルするという面白くも何ともないことになってしまいます。
次回作への期待
このブログでは何度も申し上げていますが、私は未だにポケモンカードGB3の発売を待っています。
ポケモンカードneoシリーズまで、旧裏面完全収録のゲームがいつの日か出るんじゃないかと。
グラフィックもシステムもGB準拠で良いので、VC配信5000円とかで良いので、出してほしい。
今だったらカードポンもすれ違い通信とかにすれば15人縛りでも余裕ですし、強いカードは後に何故か消えた殿堂ポイントシステムで縛ればバランス調整も出来ますし、売れない理由が無いのに何故出ないのか?
クリーチャーズから権利が変わったとか、開発したタイトーのスタッフが居ないとかそういう問題なんでしょうか。
いわゆる改造ポケモンってやつは多く作られてますが、GB2をいじった同人ソフトって多分無いですよね。
私に技術があればやってみたいところですけど……著作権とか電子なんとか法とかゴニョゴニョ……みたいな。
というかだいぶ前にそっち関連の人に聞いた話ですが、ポケモンカードGBはプログラムが特殊すぎてグラフィックの差し替えするのがやっとぐらいらしいですね。
GB2は本当に完成度の高い作品なので、GBCではこれ以上の作品は作れなかったというのが続編が無かった本当のところなのかもしれません。